運動会の熱中症対策で準備しておく事とは?【開催側の学校は重要】

こんにちは、HowtoTENTです。

運動会を開催する学校教員
そろそろ運動会の準備を始めなくてはいけないな。運動会の時期を5月にしたり、午前中のみの運動会にしたりして暑さ対策をしているみたいだけど、それでも結局地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で気温が高く、日差しも強いので熱中症にならないか心配…。果たして、運動会の熱中症対策はどのような準備しなくてはいけないのだろう。ついでにもし熱中症者が出たらどう対応したら良いか教えて。っという疑問に答えます。

早速結論からお話しすると、学校側は運動会を開催する前に熱中症が起こる時・熱中症にならない為の基本・運動会での熱中症対策内容を理解して、しっかり準備しておく事が重要になります。

それでは、詳しい対策方法を含め、今回の記事では下記の内容を説明します。一つひとつ理由を掘り下げていきましょう。

熱中症を出さない為には学校側の事前対策が最重要

近年、運動会シーズンの5.6月または9.10月は、温暖化などの影響もあって暑い日が続いていますね。実際のニュースでは、毎年と言っていい程「運動会や練習などで熱中症になって倒れる方が増えている。」っと報道されています。運動会の運営は、気温の変化にも対応しなくてはいけません。

主催側の学校は運動会を安全に開催する為に熱中症対策もしっかり行って、熱中症者を出すことなく、無事運動会を終われるようにしましょう。

思い出に残る楽しい運動会を運営する為には、事前に準備をしっかり行う事が重要になります。

熱中症が起こりやすい時とは

まずは基本の熱中症が起こりやすいタイミングを知っておきましょう。理解しておくと気を付けることができるので、予防策が立てやすくなりますよ。

熱中症に気を付ける時は下記です。

・気温が高い日、場所
・急に暑くなった日
・体が慣れていない暑くなり始め
・湿度が高い日、場所
・風が無いまたは弱い日
・日差しが強い日、場所
・熱帯夜の翌日
・照り返しが強い場所
・熱いものがそばにある場所

上記でも出ているように、運動会シーズンの5.6月は、まだ身体が暑さに慣れていないので要注意なのです。なぜなら、時期的に身体が汗をかくことをまだうまくできず体温調節がをうまくきない為、熱中症を起こしやすいのです。9.10月より比較的涼しい為、5.6月に運動会を変更する学校が増えていますが、熱中症になる人が多く、気を付けなくてはいけない時期なので、しっかり対策を行っておきましょう。

1週間位は、運動会の練習を暑さに慣れる為に短時間から始め、徐々に慣らしていくと熱中症予防ができて良いですよ。

また、もう一つの運動会シーズン9.10月は、まだまだ猛暑が続く時期です。この時期でも、もちろん対策は必須ですね。
出典:大塚製薬

熱中症にならない為に基本をおさらい

当たり前のことですが、改めて熱中症にならない為に基本を確認しておきましょう。見逃している項目がないかも含めて、ご確認ください。熱中症予防は基本事項が一番重要です!

天気予報を確認する
天気予報では、天気を確認するのではなく気温や湿度・風速にも気を付けましょう。くもりの日でも、気温が高い・湿度が高い・風が無い時には、熱中症になる可能性があります。意外と忘れがちなので、気を付けでくださいね。

こまめなに水分と塩分の補給する
水分と塩分、などのたくさん入る容器で持ち歩くと良いでしょう。のどの渇きを感じなくても、こまめに水を補給してください。あめなどで塩分を補給するのも良いですね。またスポーツドリンクだとまとめて摂取できるので尚良いです。

なるべく日差しを避ける
日光があたるのを避けましょう。休憩中は必ず日陰で過ごすしてください。帽子をかぶったり、通気性の良い身体を守れる服を着用したりして、日差しを避けるのも良いですね。

吸水性や速乾性のよい服を着用する
汗を吸収して体温を抑えられるように、吸水・速乾性のよい服を着用しましょう。天然繊維ですと、綿(コットン)・絹(シルク)・麻、化学繊維だと、ナイロン・ポリエステル・レーヨン・アクリルが暑さ対策にオススメです。UVカットパーカーを着用して直射日光を防ぐのも良いですね。

体調が少しでも悪ければ無理をしない、させない
子どもの体調を注意深く観察しましょう。少しでも顔色が悪るそうであれば、声をかけて無理をさせない取り組みも必要ですね。もちろん、事前に体調不良を感じたらすぐに名乗り出るよう、話をしておく事が重要ですね。

めまい・吐き気・けいれん・ふらつき・頭痛など体の不調が出ているようであれば、直ちに応急処置をして、病院で診察してもらいましょう。安全を保証する為にも早急な対応、専門家の診察が重要です。

基本的なことを説明しましたが、改めて認識しておくことが、楽しい運動会に繋がりますので説明しました。

事前の熱中症対策方法とは

それでは、実際に運営側の学校が、どのような事前対策を行えば熱中症を出さずに済むか説明します。運動会の熱中症対策は学校の柔軟な対応がカギになりますよ。

生徒の席にもテントを設置する
生徒の待機場所にもテントを設置して熱中症の予防をしましょう。当たり前事ですが、炎天下の中、直射日光を浴びていると誰でも熱中症になりますよね。特に運動会では競技、応援などで長時間頑張っていると、時間をわすれてしまい熱中症にかかるリスクが高くなります。

実際に、親御さんから「テントがなくて心配」などの意見が多数上がっています。
出典:WOMEN’S PARK

生徒の待機場所にもテントを設置して、生徒が熱中症にならないよう、しっかり日陰を確保することが重要になります。

スポーツドリンクの持参OKにする
運動会に日は特別にスポーツドリンクの持参をOKにして、熱中症の予防をしましょう。スポーツドリンクは水分と塩分を同時に補給できるので、熱中症予防には適しています。また水分の確保を行う為にも、親御さんから水筒の中身の補充もOKにしておくと、我慢する学生が出ないので、熱中症になる生徒が出にくいでしょう。

プログラムの中に給水タイムを設けておくと、協議の邪魔にならないので良いかもしれませんね。水筒の予備を予め持参する方法もオススメです。

汗拭きタオルを持参してもらう
濡らしたタオルと乾いたタオル2枚持参すると良いでしょう。濡らしたタオルは顔・首等を吹くことで、体温を下げるてくれます。夏場は冷やさなくても熱中症効果バツグンです。 乾いたタオルは直射日光を防ぐ為や汗を拭くためにもう一枚あると、熱中症に効果的です。

プログラム終了後に水分補給の時間を設ける
プログラムが終わる毎に、水分補給の時間を設ける事で、学生が忘れず、こまめに給水出来るので熱中症予防に効果的です。また、学生の熱中症予防意識が高くなるのも良い点ですね。

プログラムの短縮、カット
時間を短縮することで、外にいる時間が減少なくなるので熱中症予防になりますね。最近では、入場行進や組体操をプログラムから削除したり、リレーや玉入れなど人数、時間を短くすることで時間を短縮しているようです。近年、運動会を午前中のみ切り替える学校が増えているようですね。詳しい理由は下記の記事で説明していますので気になる方はご覧ください。

運動会が午前中で終わる理由と必要な持ち物とは?【小学校向け】

当日校庭に水を撒く
校庭に水を撒くことにより、水が蒸発する際の働きで周囲の温度を下げれます。打ち水の効果と同じ原理ですね。風も冷やされて涼しくなるので熱中症予防に良いです。また、休憩所の近くにミストを設置すると涼しくできるので、水を撒くのは有効でしょう。

保護者用の休憩場所を確保しておく
熱中症対策には運動会に参加する保護者の休憩所を確保することも重要になります。生徒と同様に学校でテントを用意しておくか、保護者側で個人のタープテント設置を許可しなくては、保護者側の熱中症対策ができているとは言えません。スペースの問題でテントの使用が不可能であれば、図書室や給食室などクーラーのある部屋で休憩できるようにしておくと良いですね。

上記が最低限学校側で検討しておく熱中症対策方法の一例です。これを参考にして頂けば、熱中症のリスクを低くできるでしょう。今年の運動会の対策を考えてみてください。

もしも熱中症者が出た時の対応方法は

熱中症対策をしっかりしておけば、熱中症者が出るリスクは低くなります。ですが、念の為にもしも熱中症者が出た時の対応方法も押さえておきましょう。緊急時に素早く対処できれば、命の危険回避できますそれでは、一つひとつ説明していきます。

①まずは、意識の確認
熱中症を疑った時には、まず認識を確認します。意識が無ければ緊急事態ですので救急車を呼びましょう。早急な対応が必要です。

②涼しい場所に避難する
意識がある、なしに限らず、熱中症の症状が出た場合いかに早く体温を下げることができるかが重要です。まず風が通る日陰やできればクーラーが効いている室内に移動して、すぐに体を冷やし始めるてください。

③早急に体を冷やす
・服を脱がせ、風通しを良くします。きついベルトやネクタイ、下着はゆるめましょう。

・肌に濡らしたタオルやハンカチをあて、風を送って体を冷やします。服や下着に冷やした水をかけて体を冷やしても良いでしょう。

・冷えた水のペットボトルや氷、氷まくらなどの体を冷やせる物を、首の付け根、両脇、両足の付け根(鼠径部)に当てて血液を冷やすことも良いです。

④水分と塩分を補給する
冷えた水を、自分で飲んでもらいましょう。水分補給は体内の熱を奪うの効果もあるので大変有効です。汗から塩分もも失われるので、スポーツドリンク等で補給すると良いです。たくさん飲むようにしましょう。

自分で飲めない、意識がない、吐き気を訴える場合は、無理に口から水分と取らずに、病院での点滴をしてもらいましょう。

ここの段階で、患者が自分で水分の補給ができない場合は、お医者さんへ行かなくてはなりませんので注意してください。

また、水分補給をしても症状が改善されない場合も、お医者さんの診察を受けましょう。
出典:環境省熱中症環境保健マニュアル

まとめ

それでは今回の記事「運動会の熱中症対策で準備しておく事とは?【学校と保護者共に重要】」のポイントをまとめます。

・予防策が立てやすいので熱中症が起こりやすい時を覚えよう!
・熱中症にならない為には基本を忠実にこなそう!
・運動会の熱中症対策は学校の柔軟な対応がカギになります。
・もしも熱中症者が出た時は素早く体温を下げましょう。
が今回伝えたい項目です。
運動会を安全に開催する為に、事前に準備しっかり行って、熱中症者のでない、思い出に残る楽しい運動会を開催しましょう。

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